リブレ アベントーラのフィールドテスト その1
今年の9月くらいに、ふくろうさんから面白いハンドルがあると聞きました。
リブレというブランドのハンドルで・・・・
見てみると・・・・
ド派手!!!カッコイイ〜!!!
ホームページはココ↓
http://www.livre-megatech.com/
雷魚系のハンドルは地味なデザインばかりなので、ちょっと脳天ドッカーン!と来ちゃいましたwww
で、調べてみると、もともとはモリワキ(バイクの改造パーツメーカー)から独立したパーツメーカーで、2009年5月から釣具業界に手を広げていったとのこと。有限会社メガテックという会社名で、鈴鹿サーキットの横の町、亀山市にある会社です。
バイクの社外パーツは目立つことが最重要課題みたいなモンですから、ド派手なデザインも納得w
というわけで、釣具メーカーとしては数少ないノンOEM。自社工場を持ち、自社で加工製造が出来る珍しいメーカーです。デプスさんのナックルアームハンドルもこのメーカーが作ったみたいです。
ただ、素材がアルミ(超超ジュラルミン)なので、
雷魚に逝けるのか!?
が最大の疑問。
というわけで、メールして聞いてみると・・・・
「雷魚でのテストはしていません!」
とのこと。
スタッフに雷魚マンが居ない模様です。
で、雷魚系のハンドルの話になり、知っている情報やら、ハンドルのインプレやらの薀蓄を語っていると・・・・
「雷魚でのテストを・・・・」
という話になり・・・・
ただ、私は苦労して見つけたポイントを人に教えたくない性格なので・・・
「ガイドはしない!」
という条件のもと、
初のフィールドテスターに挑戦することになりました〜〜〜!!!
初めてのことなので、何も分かりませんし、これからどうなるかも分かりませんが、とりあえずそういうことです。
これからのことで、開発担当の藤田さんと電話で話しましたが、
メガテックさんの開発予定
1.ふくすけ様がハンドルを装着されたいリールに装着出来る様にする。
2.実際、雷魚釣りをいて頂き、プレートの強度・ノブのグリップ感・ノブシャフトの強度 その他不具合部分を確認
3.改善点に対する対策を検討
4.商品化を検討後、最終調整
5.商品発売
とのことです。
私の使ったことあるハンドルのインプレはこんな感じです。
写真 | メーカー | 名前 | ノブピッチ | インプレ |
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バレーヒルさん | サーペントバイトハンドル(旧) | 85mm | 今は珍しい、チタンプレートで、どんなヘビーカバーでも全く問題無しの無敵ハンドル。ただし、プッシュボタン式のアブで、キャスト時の惰性でハンドルが回り、クラッチが勝手に戻るトラブルが続出。ガリガリガリー!といいながらスプールが回ります。ユーザーの中には、ピニオンギアが破損してしまい、泣く方も多かったようです。これは「クラッチ戻りトラブル」と呼ばれるもので、ミリオネアスネークヘッドカスタムでも同様のトラブルを確認しています。そのため使えるのはC4や、コンクエ等のサムバー式クラッチ機種に制限されます。新型はハンドルプレートはアルミ(超ジュラルミン)で作られているそうです。が、しかし、ノブはさらに大型となり、新型もしっかりとクラッチ戻りトラブルが起きます。ゴツイし、ノブはホールドしやすいし、クラッチ戻りトラブルがなければ、おそらく、雷魚用として最高のハンドルです。 |
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バレーヒルさん | クラシックパワーハンドルS字アルミノブ | 80mm | アルミ製だそうですが、材質までは分かりません。モリモリスイレン、3枚ヒシレベルで雷魚のサイズが75を超えてくると、やわらかーい感触が指に伝わってきました。曲がることはなかったですが、ピッチが短いためか、他のハンドルに比べると負荷がかかった時に巻きにくかったです。色々使いましたが、やはり雷魚用ハンドルは、80mmピッチは短かすぎて、負荷がかかった時に巻きにくいので、私は85mm以上のピッチをオススメします。 |
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バレーヒルさん | クラシックパワーハンドルST型樹脂ノブ | 80mm | 材質はよくわからないんですが、ノブが地味でかっこ悪いと思うので、全然使ってません。数回マメ雷魚をかけたことがありますが、ノブが小さくて、また、手にフィットしなくて、指が痛かったです。ピッチも短いので、上のインプレと同じく、85mm以上のピッチのハンドルをオススメします。ただ、安かったです。4000円くらい。オールドタイプには合うと思うのですが、雷魚にはどうかな?という印象を受けます。 |
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オーシャンマークさん | カスタムハンドル | 100mm | A6061アルミ材(超ジュラルミン)の削りだしだそうです。今のところ、どんなヘビーカバー状態でも、曲がりませんでした。たわむような感触もありません。ノブが雷魚系ハンドルの中では最大。ノブピッチも最大。そのため、握りこみがめちゃんこしやすく、大物相手のスラッグ回避に関しては最強です。ノブピッチも広いため、大物相手でも難なくリーリングできます。しかし、これもサーペントバイトハンドル同様、クラッチ戻りトラブルがあります。ただ、トラブルの頻度はサーペントバイトハンドルよりはマシでした。ただ、丸だらけのデザインがアブに似合わないと思うので、レボに付けてます。あと、ピッチが広すぎるのとノブがでかすぎるのとで、ただ引きするときは、大きく手を動かさないといけないのでダルイかったです。![]() |
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ZPIさん | SSRCカーボンハンドル | 85mm | ヒシ・ハス複合カバーから86cmを引っこ抜いたときにに真鍮のハンドルシャフトを中心に10度くらい傾いた状態で曲がって、それから使っていません。また、付属品のシャフトナットのサイズがおかしくて、リテーナーが入りませんでした。![]() OILマークの付いたGATES製流用ナットを入れるとリテーナーが入りました。小型ナットだったらば、純正リテーナーが入るみたいです。 で、インプレですが、やはり、強化プラスチックとはいえ、雷魚に使うのは強度が足りないと思いました。雷魚に使おうと思ったら、ジュラルミン以上の強度がいるんじゃないでしょうか。 |
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Gクラフトさん | バサートカーボンハンドル | 90mm | 1シーズン使いたおして、オーバーホールしてみると、![]() また、キャップがプラスチックでできており、あまりトルクをかけた締め付けができません。なので、どうしても、使用中にキャップが緩くなり、プレートが緩むトラブルが続出しました。ということは、リテーナーにも負担がかかり、結果、上のように折れたのかもしれません。リテーナーは角が多すぎて、簡単にナットが緩みます。 さらに、ファイト中、いつ折れてもおかしくないような感触が手に伝わってくることも多かったです。カーボンの宿命だと思いますが、ライギョで使うには強度が足りないと思いました。 |
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アブさん | 純正ハンドル(レボ) | 95mm | 絶対曲がるやろ!?というくらいフニャフニャでした。負荷がかかった時のたわみというか、フワフワ感が気持ち悪くて、2,3匹釣って二度と使ってません。あと、ノブの形状がよくない。やっぱり、ノブは丸型でないと、フォールドしにくいです。 |
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シマノさん | カルコン201純正ハンドル | うっちーにあげたため、分かりません。 | カルコン201ではキャスト時にノブも一緒に飛んでいったトラブルありました。また、401では、ノブのシャフトビスがプレートを貫通してないタイプは全国的にリコールが相次いだ(折れる曲がる)関係で、![]() 全く使ってないため、インプレは分かりませ〜ん! |
で、作ってもらうハンドルなんですが、負荷がかかった時に巻きやすくてスラッグも出にくいので、ずばり、ロングハンドルで逝きましょう!と提案してみると・・・・
リブレのハンドルの中ではベイト用が85mm。スピニング用が95mmなので・・・・
95mmピッチのスピニング用にアブ用の穴を開けて、それを使ってテストしてみましょう!
とのこと。さすが、自社工場を持つメーカー。サクサク加工してくれます!
というわけで・・・・
1週間後
雷魚用プロトタイプが到着。ノブは赤にしてもらいましたwwwちなみに、ノブはチタンです!ノブベアリングにARBを搭載しており、おもくそ回ります!
プレート素材は、超々ジュラルミンA7075というもの。アルミニウムと亜鉛とマグネシウムによる合金で、バイクのフレームに使われるなど、他のアルミに比べて高い引張り強度と耐圧性があるそうです。
材質データは以下の通り。比較で出しているA6061の超ジュラルミンは、新型のジュラルミンサーペントのハンドルプレート材質です。オーシャンハンドルも同じ材質です。
プレート材質の比較
材質 | 引っ張り強さ(N/mm) | 耐力(N/mm) | 伸び(%) | ブリネル硬さ(HB) | せん断強さ(N/mm) |
A7075(超々ジュラルミン) リブレ | 570 | 505 | 11 | 150 | 330 |
A6061(超ジュラルミン) オーシャンハンドル、サーペントバイトハンドル | 310 | 275 | 12 | 95 | 205 |
ジュラルミンの中ではかなり強いほうです。新型サーペントバイトハンドル、オーシャンハンドルがA6061なので、それよりもワンランク上です。ファイナルダムンのガムルチーさんに聞いてみると、ゴツさ、丈夫さは、「耐力」というデータで、変形するまでかけられる力で、それを比較してみても、かなり強い素材であることが分かります。サーペントバイトハンドルの1.5倍ですからね!
さらに、耐圧テストと素材の見直しを続けて、最悪の場合、プレートが曲がる前に、ノブシャフトが折れるように設計したそうです。そのため、万が一壊れたときはノブシャフトの交換のみですむそうです。
ノブシャフトの比較
ノブシャフトの材質は、超超ジュラルミンA7075です。ここでもサーペントバイトハンドル、オーシャンハンドルと比較しています。
材質 | ノブシャフト径 | 引っ張り強さ(N/mm) | 耐力(N/mm) | 伸び(%) | ブリネル硬さ(HB) | せん断強さ(N/mm) |
A7075-T6 (超々ジュラルミン) リブレ | 4φ | 570 | 505 | 11 | 150 | 330 |
SUS304(ステン)オーシャンハンドル、サーペントバイトハンドル | 5φ | 520以上 | 205以上 | 40以上 | 187以下 | - |
ノブシャフト径が、オーシャンハンドル、サーペントバイトハンドルに比べて1mmほど細いです。その点で言うと、オーシャン、サーペントのほうが上だと思います。材質に関しては、強さ的(数値)には、データの通り、超超ジュラルミンのほうが強いです。ただし、伸び(%)に注目。伸びは、SUSのほうが上ですよね。ということは、SUSは折れる前に曲がってくれるのですが、超超ジュラルミンの場合、伸びる前に折れるといったところです。
つまり、ステン(SUS304)は、超超ジュラルミンよりも弱いが、ある程度曲がってから折れる。超超ジュラルミンはSUS304よりも強くて曲がらないが、限界を超えた時に曲がる前に折れる。といった感じで、どっちを取るかというところです。
ちなみに、ライギョの場合、限界に近いところで使うことが多いだろうから、SUSをオススメ(タフリミテッドで採用)しているみたいです。
ハンドルの重量比較
メインのC4につけて、釣行を重ねました。そこで気づいたのが、バランスの良さ。サーペントからのコンバートだったんですが、サーペントだと、レフトヘビーになっていたパーミングも、バランスよく扱えるようになりました。おそらく、これはリブレハンドルの軽さだと思いました。バランスや使用時のストレスを考えてみると、軽さも大事ななぁ。と思って、そういえば、ハンドルの重量比較をするのも面白いかも?と思って、やってみました。
まず、リブレアベントーラ。38g。
サーペントバイトハンドル65g。
6001純正ハンドル。22g。
C4純正ハンドル29g。
バサートカーボンハンドル。46g。
オーシャンハンドル。59g。
クラッシックパワーハンドル。55g。
ZPIカーボンハンドル23g。
ランキングを付けてみると、
サーペント | 65g |
オーシャンマーク | 59g |
バレーヒルクラシックパワーハンドル | 55g |
バサートカーボンハンドル | 46g |
リブレ アベントーラ | 38g |
C4純正 | 29g |
ZPI | 23g |
6001純正 | 22g |
というわけで、ハンドルの重量で言うと、カーボン軽量ハンドル以上ゴツゴツハンドル以下クラスです。軽いほうが、バランスが良い(リールを並行に保ちやすい)ので、強くて軽いハンドルというのは武器だと思います。
メリットデメリット
スピニング用プレートに空けられたアブ用穴。削った跡が見えるのが、たまりませんw
追加工の精度ばっちり!付け方は、まずハンドルシャフトに突っ込んで、Eリングを入れて。
こんな感じのハンドルナットを使います。ゴムパッキンが付いており、これがハンドルプレートの穴とぴったりフィットして、緩むのを防いでくれます。
入れます。このナット、ネジ穴が特殊工具でないと締めれません。ちなみに、これは「座グリ」と言われる構造で、
ハンドルプレートの一番薄い部分が3.0mm。
一番厚い部分が6.5mm。
プレートのハシの厚みは3mm。そこからハンドルシャフト中央に向かって厚み6.5mmにテーパーがかかっています。ハンドル中央は、ハンドルプレートで最も負荷がかかりやすいので、厚みでその対策をしていると、こういうわけです。
付属の特殊レンチを使って・・・
最初は柄の長い方で締めて行き・・・
仕上げは力の入りやすいほうで思いっきり締めます。ナット内部のゴムパッキンがハンドルプレートとグイグイ吸着するような感じで、かなり強く締め付けれます。ガタつきは一切ありません。リテーナーが付いてないので、この締め付けトルクで補っているそうです。リテーナーをつけない理由は、ハンドル回転軸に対しての重量バランスを理想の50:50にするためだそうです。また、特殊形状にしたネジ穴も、よりトルクをかけた締め込みができるようにと考えて設計されたようです。
実際、使用中にナットが緩むトラブルは一切ありませんでした。もともと、バスボートの振動でナットが緩むトラブルを解消させるために開発された機構らしいです。
座グリナットのメリットもう二つ
リテーナの穴をあわせる手間が要りません。
オーシャンマークやサーペントなんかでは、リテーナーの穴をあわすのが一苦労(オーシャンマークでは、リテーナーの穴を見ながらナットを回転できない。サーペントハンドルでは、使っているうちにプレートが曲がるのか、穴が合いにくくなる。)しますが、座グリナットであれば、リテーナーの穴自体がないからその手間がなくなり、メンテナンス性が良いです。
フッキング時の指の怪我がなくなる。
私は両手でロッドを持ってフッキング入れるのですが、雷魚マンの中には、ハンドルを持ったままフッキング入れる方がいらっしゃいます。つまり、片手でロッドを、片手でリールのハンドルノブを持ってフッキング入れる感じです。DVDを見ていたら、大久保幸三さんもそんなフッキングですよね。んでもって、このフッキングをされる方のトラブルなのですが、たまにハンドルナットに指があたり、ケガをされる方がいらっしゃるようです。確かに、ハンドルは回りますから、フッキング入れた時に回って、指がナットに当たることもあるでしょう。アブや、サーペント、クラシックパワーハンドル、などなど、6角ナットを使用しているモデルでは全部この症状が出るはずです。
ところが、リブレの場合、座グリによってナットの凹凸がハンドルプレート内に収まっているわけですから、怪我の原因になるナットの凹凸がありません。そのため、怪我防止にも役立ちます。
以上は、メリットなのですが、デメリットに関しても気づいているので、その記述もしたいと思います。
ノブのレンチ干渉について
リブレハンドルのネジはネジ穴が特殊形状なので、附属の特殊レンチが要ります。ネジ穴の形状が通常の六角とかにくらべて引っかかり面積が大きいので、大きなトルクでネジを締められることが特徴になっています。実際締めてみると、アブとかで使われる六角ネジに比べて、締め付けトルクは段違いです。そのため緩まないのか、リテーナーがありません。実際、リテーナーつけてても、締め付けトルクが甘いと、緩むトラブルは何度かありましたが、この特殊ザグリネジに関してはファイト中に緩むトラブルは一回もありませんでした。
で、この特殊工具を使ってネジを緩めたり締めたりするんですが、緩めるときにトラブル。結構な力で締めているので、緩めるときも結構な力が要ります。で、締めこんでいるネジが緩んだ瞬間、力を入れているもんだから、一気にレンチが回ります。その時、カッチーン!と、ノブにレンチが直撃。
そして、チタンノブに傷が入りました。また、ノブに直撃しなくても、緩んだ瞬間に、指がレンチとノブに挟まれて痛かったりもしました。
まぁ、このくらいの傷は、なんてことはないんでしょうけれど、純正のレンチだけに、ノブに干渉しないような長さで作ったほうがいいと思いました。
と、私はこんな考えですが、メーカー側も、このレンチの長さになった理由があるようで、メーカー側からの補足です。
正直外される時の事はあまり考えておりませんでしたので、取り説に追加分を入れるか検討いたします。
とのことです。
もいっちょ。
ノブがバラバラになった
フォルテノブとマージアノブを入れ替えようとした時にトラブルです。なんとチタンの中空ノブが取れてしまった!!!
うーむ。接着剤が付いていて、ひっぺがれたような感じなんですが・・・・
藤田さんに聞いて見ると、
マージアノブ(フォルテノブ)は、上下のアルミカラーで真ん中のチタン部分をサンド(挟み込み)しております。お渡ししたハンドルは、プロト品ですので接着剤を入れてますが、通常品(販売品)は入っておりません。チタンとアルミのクリアランスをつめて軽圧入仕様にしております。ノブとしては、3P(上下アルミ+チタン)ですので、バラバラになって正解です。
メリットデメリットではないけど、気になること。
ノブの回転がね・・・・・良すぎるのよ。
これ見てください。ARB×4を搭載しており、兎に角ノブが良く回ります。実戦時でのことですが、
キャスト!ハンドル握って、クラッチオン!リーリング!
???
ブィーーーン!
何この音!?
あっ、
ノブ回ってるわ。
ありえんでしょ?これ、結構あるんです。
こんだけ回るノブは他にないですね〜。良いのか悪いのか、どっちやねんという感じなんですが、私は気になります。普通は、回転が良いほうが巻き心地が軽くなって良いはずなのですが、これは回りすぎ。あえて、ステンの汎用シールドベアリングにしたほうが良いと思いました。
前置きが長くなりましたが、
さて、テストいきますよ!
クラッチの戻りトラブル調査
雷魚ハンドルの宿命というか、オーシャンハンドル及びサーペントバイトハンドルで出るクラッチ戻りトラブルが出るかでないかの調査です。プッシュボタンアブがメジャーな雷魚ハンドルとしては、クラッチトラブルの有無は最重要課題じゃないでしょうか。
テスト条件です。リールはカスタムロケット。スプリングが付いてないモデルのプッシュボタンアブで、これで大丈夫なら他も大丈夫だろうと思います。BBクロスギア、BB5152ギア、スプールベアリング=アベイルのアルミハウジングBB、ブレーキブロックゼロ。
で、テストフロッグは12g→35g。12種類。フルキャスト20回でクラッチトラブルが起こるか起こらないかの実験です。
フロッグ名 | 重量 | リール | ロッド | クラッチ戻りの有無 |
バスプロデカフロッグ | 35g | ロケット | Jraiden | 無し |
ボンバー | 30g | ロケット | Jraiden | 無し |
自作48号 | 24g | ロケット | Jraiden | 無し |
自作41号タマゴ | 19g | ロケット | 讃岐の夢、シャドウライズ71 | 無し |
自作16号初ゲット銀ラメ | 19g | ロケット | 讃岐の夢 | 無し |
自作47号メス入れ | 19g | ロケット | 讃岐の夢 | 無し |
自作43号AF両目なし | 18g | ロケット | 讃岐の夢、シャドウライズ71 | 無し |
マンズ銀ラメ | 18g | ロケット | 讃岐の夢 | 無し |
自作16号赤 | 17g | ロケット | シャドウライズ71 | 無し |
AMGR金ラメ | 16g | ロケット | 讃岐の夢 | 無し |
自作45号クリーク2 | 15g | ロケット | シャドウライズ71 | 無し |
自作39号片目 | 12g | ロケット | シャドウライズ71 | 無し |
で、リブレハンドルの結果ですが、最小のスナプルクラスから最大クラスのバスプロテンダートート大まですべてのフロッグでクラッチ戻りトラブルが起きません。35gを超えると、ロッドの振りぬけスピードにかげりが見え初めて、飛距離が逆に落ちる現象が起きてしまうので、これ以上の重量はテストしなくてもいいやと判断しています。
というわけで、リブレハンドルのクラッチ戻りトラブルは、出ない!と判断しました。
で、
時は過ぎ、2011年。
タフリミテッドのほうが雷魚に向いているということで、タフリミテッドのフィールドテストを行い、
現行の雷魚ハンドルでは、タフリミテッドが一番いいんじゃないの?との結論に至りました。
というわけで、アベントーラのテストの意味がなくなってしまいました。
ただ、今現在メインで使っているリールがC4二台なのですが、
野池用は、タイプR仕様のC4で、これにタフリミテッドをつけています。
で、もういっちょの蛇柄C4がクリーク用なのですが、これにつけて雷魚釣ってみよかいのと思いまして、クリークで主に使用しております。
野池とクリークだったら、リールにかかる負担が全然違う(カバーが薄い上に釣れる雷魚がこんまい)ので、あまり参考にならないかもしれませんが・・・・
今のところ、全く問題なく使用できています。使用の感触としましては、負荷がかかった時にギアとギアのかみ合いの振動がビンビン伝わってきて、たわむような感触は一切ありません。やっぱし、上の材質データの通り、超超ジュラルミン自体が、かなり硬い材質なので、その硬さが安心感につながっているのかもしれません。
現行の雷魚用リプレイスハンドルで超超ジュラルミンを採用しているのがリブレだけで、ハンドルプレートの厚みが一番厚い(座グリ入れて)ので、これが良い方向に出ているのかもしれません。
今現在も使用を続けているので、また何か分かったら報告していきたいと思います。
まとめ
フィールドテスターをしているから評価を甘くするなんてことは一切していないんですが、このリブレのハンドルは、はっきり言ってオススメです(^^)www
なんかね、技術系の香りが漂っていて、色々な特徴にひとつひとつ理由があって、それをキチンと説明できるんよね。それがまた説得力がある。
なんせ値段が高いので、購入を検討されている方の参考になればと思います。
produced by fukusuke